シネマテーク・ケベコワーズLa cinémathèque québécoiseはカナダ・モントリオールにあるアーカイブ組織である。当地が短編アニメーションとドキュメンタリーに特化した作品製作をおこなうカナダ国立映画制作庁(National Film Board of Canada, 通称NFB)の本部所在地であることから、1963年のシネマテーク創設時よりアニメーションの収集と保存に力を入れており、その数は5,000にも及ぶ。そのうち半数がカナダ作品、もう半数が歴史的に重要とされる各国の作品で、日本作品も含まれる。ポスターや絵コンテ、制作に用いられた実際の道具や撮影装置など、フィルム以外の保存も行っており、常設展示ではアニメーション関連の資料が大きな面積を占めている。

NFBやカナダ国立図書館・文書館(Library and Archives Canada、通称LAC)にもアニメーションを対象としたアーカイブが存在することから、カナダ作品の収集・保存に関してシネマテークが特に重視するのは、NFBや大規模スタジオの作品よりも国産のインディペンデント作品(小規模プロダクションや個人制作によるもの)である。

収集された作品は併設の上映ホールにて上映・紹介される。アニメーションを専門とするキュレーターがいるというのも特徴で(著名なアニメーションのアーキビスト、故・ルイーズ・ボーデが長年その職を務めた)、毎年12月には同館キュレーターがフェスティバル・ディレクターとなるアニメーション専門の映画祭「モントリオール・アニメーション・サミット」(Sommets du cinéma d’animation de Montréal)も上映ホールにて開催される。

また、国際フィルム・アーカイブ連盟(International Federation of Film Archive, 通称FIAF)に所属しており(カナダにおいてはLACとシネマテークのみである)、他のFIAFメンバーとのあいだで収蔵作品の大規模な貸し借りをおこなうこともある。2009年3月に東京国立近代美術館フィルムセンターにて開催された「カナダ・アニメーション映画名作選」がその一例で、FIAF所属機関同士の交換事業のプログラムだった。(シネマテーク・ケベコワーズでは、「アニメの源へ——日本のアニメーション映画(1924-52)」が開催された。)

シネマテーク・ケベコワーズ

http://www.cinematheque.qc.ca/

「モントリオール・アニメーション・サミット」

http://www.cinematheque.qc.ca/en/sommets

「カナダ・アニメーション映画名作選」 国立近代美術館フィルムセンター

http://www.momat.go.jp/FC/NFC_Calendar/2009-3/kaisetsu.html

ダニエル・ラングロワ財団がメディアアート関連資料を含むアーカイブをシネマテーク・ケベコワーズへ寄贈

http://www2.mediag.jp/news/cat3/post-9.html