公益財団法人中山隼雄科学技術文化財団では2013年度の調査研究・助成研究の申請を募集している。調査研究分野では「ゲームの開発技術を用いた意思決定や機能回復」、助成研究分野では「ゲーム分野の研究」「『人間と遊び』に関する研究」「ゲームに関する国際会議の開催」が挙げられており、応募締め切りは2013年10月19日。

同財団は「人間と遊び」をテーマとした科学技術に関する調査・研究の推進や、助成・国際交流などを目的に、元セガ・エンタープライゼス社長の中山隼雄氏を中心として、1992年に設立された。研究発表の共有と社会還元、および参加者の交流を目的として、都内で成果発表会も実施されている。

2013年度は昨年度に引き続いて、調査研究・助成研究の両分野でシリアスゲームやゲーミフィケーション(社会問題の解決のために制作されたゲーム、およびゲーム開発技術を広く社会活動などに応用していく取り組みのこと)が課題に掲げられた。

調査研究では「ゲーミフィケーションを利用した公共的意思決定システムの研究」「過剰利便性の副作用として退化する対応能力の回復法または、その対策としてのゲーム的手法の提案」がテーマに掲げられている。

財団では課題設定の背景として福島原発事故や選挙制度改革などにおける「専門家」の知見の限界を挙げ、広く老若男女が参加して公共制度の意思決定ができるシミュレーションシステムの必要性を提示。また近年では幼少時から便利な道具に囲まれて育つ結果、問題解決能力の低下が懸念されているとして、弊害を克服するための方策やゲームを利用した方法の提案を求めている。

助成研究分野でも重点研究分野として「学習・教育支援系のシリアスゲーム&ゲーミフィケーション」が設定されている。他に基礎的・基盤的研究として「ゲームの本質に関する研究」「ゲームと人間に関する研究」「ゲームと社会に関する研究」および「ゲームと技術に関する研究」や、「『人間と遊び』に関する研究に対する助成」、ないし「ゲームに関する国際会議の開催に対する助成」も募集中だ。

2013年9月26日には第20回研究成果発表会が開催され、調査研究1点、助成研究31点(うち口頭発表8点、ポスター発表23点)が発表された。発表概要は公式サイトに掲示される予定だ。

調査研究の募集要領

http://www.nakayama-zaidan.or.jp/activity-sp_research01.html

助成研究の募集要領

http://www.nakayama-zaidan.or.jp/activity-grant01.html

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